ストレスなどの影響で精神状態が悪化した患者さんは、心療内科に行って自分の問題を解決しようとします。
心療内科で働く看護師は、他の外科や内科とはある程度違う作業を行います。内科や外科はたくさん患者さんが来る場所ですが、心療内科に来る患者さんはそれほど多くありません。そのため他の診療科と比べると激務になりにくく、負担が軽いので長期間働いている看護師は多いです。
心療内科で看護師が主に行う作業は、医師の手伝いや患者さんの状態のチェックです。薬を飲んでいる患者さんに対しては、飲み忘れなどの問題がないか確認します。注射などの医療行為をする機会は少なく、患者のバイタルチェックなどを中心に行います。
作業が比較的簡単で働きやすい心療内科ですが、新人の就職先には向いていない可能性があるため注意が必要です。
心療内科では注射などの作業を行う機会が少ないため、経験を得るのが難しいといえます。使われる薬も他の医療機関とは違っているため、一般的な看護師が知っている医療の知識を得られない可能性があります。
また、心療内科は症状が重い患者さんの場合暴れるなどの問題が起こりやすく、慣れていない看護師は対応しづらいかもしれません。ある程度経験のある看護師の就職先には向いていますが、新人看護師は一般的な内科などで働いた方が、看護師としての知識を得られるでしょう。
また、心療内科の知識は他の分野では使いづらいため、転職する際に不利になることもあります。働きやすい職場ですが看護師としての経験は積みにくいため、就職先を探す際は、そのような点をしっかりと考慮しておきましょう。