心の病気は簡単に治るものではありません。患者さん一人ひとり病の原因や症状には必ず違いがあり、治療方法や期間など異なる点は多々あります。
しっかりとしたケアを行い治療の効果を高めるためにも、看護師は患者さんとのコミュニケーションをしっかりと行い、関係性を良好にしておきましょう。

総合失調症やうつ病、恐怖心が強いなど患者さんそれぞれ症状に違いはありますが、心の病を患っていることは確かです。一般的な怪我や病気よりもデリケートな心情を抱いているケースが多いため、患者さんと接する際はより配慮する必要があります。
患者さんそれぞれの背景を理解し、それぞれの立場になり寄り添った対応をすることが心療内科で働くポイントです。

患者さんの中には年齢を重ねている人も多く、高齢者となれば気難しくなり頑固になりがちです。そういった人でさらに心の病を抱えているとなれば、コミュニケーションを取ることが容易ではないことは確かです。
日頃から患者さんの様子をしっかりと観察し、どのようなタイミングやきっかけで怒ったり悲しんだりするのかといった喜怒哀楽を見極めることも大切になってきます。いきなり人の心に土足で踏み込むようなコミュニケーションの取り方は心の病気の患者さんには耐えられない可能性があるので、距離感を大切にし、少しずつ心を通わせていくことが大事です。

このように心療内科で患者さんの心の病気を治すには、看護師が患者さんとコミュニケーションをしっかり取り、信頼して頼ってもらうことが大事です。